新規ブログに移行しました。http://ameblo.jp/taando/ 今後とも宜しくお願いします。

2011年07月09日

一年経ちました。

最後のブログ更新から一年。


実は映画の準備にあたり、新たにブログを立ち上げて頂き、そちらの更新頻度が増えています。
相変わらずな、いや以前にも増して乱文ですが、今後とも宜しくお願いします。

http://ameblo.jp/taando/
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2010年07月13日

初物尽くし

1ヶ月に渡るフットボールの祭典が終わった。


初のアフリカ開催。
欧州開催以外で初めて欧州同士の決勝カードが行われ、初めて開催国がグループリーグ敗退した珍しい大会は、永遠の優勝候補・スペインが初優勝を果たした。
ちなみに初戦に負けたチームが優勝するのも初の事らしい。

殆どがバルサの選手で構成されたチームをレアルのGKカシージャスが率いると言う不思議な絵面の中、それでも一端のナショナルチームのような雰囲気に見えたのは、スペインチーム内の壁を取り除くことに腐心したラウルの功績もあったのかもしれない。


開催前のスペインのイメージとは多少変わってしまっていたが、それでもスペインは良いチームだった。バルセロナをベースとした華やかなパスサッカーから何故か守備的・個別化にシフトされていたが、それでもやはり時折素晴らしい技術と高いポゼッションを見せる「一番上手いチーム」だった。


今大会はまさに変革の大会だった。
ドイツが堅実なサッカーを捨てたかと思えば、オランダが勝利至上主義に変貌し、ディフェンスラインを引き気味にしたブロック守備が主流の中、ディフェンスラインを高く設定したイタリア、スキルより攻撃よりも守備を第一に考えたブラジル。
多くのチームがらしくないチーム作りを進める中、スペインは己のアイデンティティを貫き、そして勝った事は大きい。

大会前にスペインの成績如何で今後の戦術の流れが変わる可能性があると書いたような記憶があるが、そう言う意味では「サッカーの退屈化」を食い止めてくれた事になる。

勿論そこには唯一攻撃的な方面にチーム改革を進めたドイツの功績もあると思うが、クリーンでテクニカルなスペインサッカーが勝った事は、例えばモウリーニョが根付かせた、相手の長所を潰し、無駄の無いショートカウンターを行うチームが必ずしも勝つ訳ではない事を教えてくれた。

そう言う意味では面白い大会だったんじゃないだろうか。



さて、決勝の感想。

ある意味なかなかしょっぱい試合だった。
大会屈指の名勝負と言われている3位決定戦とは雲泥の差だったが、それは恐らくオランダのプランだったのだと思う。

オランダの勝利至上主義っぷりは、まるでこれまでの美しく散るサッカー、つまりはクライフイズムを無理やりにでも払拭する為の意思表示にも見えた。
審判次第では試合が壊れる程のラフプレー、荒っぽいだけではなく、相手を煽る小さなプレイもあれば、相手にボールを返すプレゼントボールにさえもあわよくばと言う悪意も感じる。
ドイツと同じ轍を踏まないように前目のプレスを繰り返しながら、後半はやや引き気味にしたり、途中からはカウンターオンリー狙いで自陣に引き籠ったり、勝つ為にどうするか?を徹底的に追及しているように見えた。
実際、カシージャスのファインセーブ連発がなければオランダが勝っている可能性は十分にある試合だった。

これは就任初日に「2位に意味は無い」と言い放ったファンマルバイクイズムが見事に植え付けられた結果だろう。


オランダが美しくカッコイイサッカーを捨ててしまうのは寂しくはあるのだけど、最新戦術の生まれる国、オランダが、勝つ為だけに生み出す戦術はどんなものか、知りたいと思う。


だけどスペインのチャンスやゴールを演出した一連のプレーはとても上手かった。
個がチームを崩してはいけないが、チームプランや戦術を、時には一人や二人の技術で崩してしまえるのがやっぱりサッカーの面白さだ。


ゴールを決めたのがイニエスタと言うのも良かった。
世界一上手い脇役が、今日ぐらいは世界中のスポットを浴びても良いんじゃないか。
もしかしてパウル君の方がスポット浴びるかも知れないけど。



余談だが、
アフリカ開催、スペイン優勝と言うことで1999年のナイジェリアWユースを思い出した。
あの時もウルグアイが4位で、ウルグアイにはフォルラン、スペインにはシャビやカシージャスが居た。
日本は黄金世代で、現代表なら遠藤が居たが、何より凄かったのがベストイレブンになった本山と小野。
フォルランやシャビの活躍を見ると、小野の活躍も見てみたかったような気がしないでもない。
posted by Ando at 14:43| 東京 霧 | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月10日

自分で好き勝手に選ぶベストイレブン

GK
エニェアマ(ナイジェリア)


ステケレンブルフ(オランダ)やカシージャスとも迷ったけど、特にアルゼンチン戦のセービングに度肝を抜かれた。
実にアフリカンらしい超人的なセービングは見所満載だった。手の伸び方が半端じゃない。

DF
プジョル(スペイン)
ルガーノ(ウルグアイ)

いやー、今大会はブロック作って人数で固め守りってのが多かったのでディフェンス個人であんまり印象無いけども・・・。
大会通して殆ど崩れていない、スペイン、オランダ、ドイツ、パラグアイ、ガーナ、ブラジル
この辺りは大体良かった。
ジョン・テリーのダイブも魂を感じたね。ドイツ両CBもスペインに遊ばれなければ充分だった。

ウルグアイはルガーノ離脱後から一気にDFが緩くなったので相対的に良かったのかなと。
プジョルはあの得点も込みでやはり評価したい。
無口で堅実で熱いカピタンが遂に国際舞台で日の目を見るのかな。

SB
マキシ・ペレイラ(ウルグアイ)
ラーム(ドイツ)

右サイドは当然マイコン(ブラジル)・ラーム(ドイツ)でもいいんだけど、得点力に加えて前線に供給しまくった点を評価したい。
左サイドは右に比べて何か物足りない。
ファンブロンクホルスト(オランダ)か、ボアテング(ドイツ)かカプテビラ(スペイン)。
なんか足りないので左サイドも出来るラームにしてしまった。


DMF
シュバインシュタイガー(ドイツ)

ドイツの魂みたいなものを唯一体現していたのがシュバインシュタイガー。
ちょっと大人しかったドイツだけど、彼がいる限りドイツは戦う集団で居られる気がする。
ケディナもバラックの代役として素晴らしい活躍。
マスチェラーノが居なければアルゼンチンはとっくに大崩壊していただろうし、
勿論シャビもシャビアロンソも抜群に良かったし、ファンボメルもオランダの守備を支えたのだけど。

MF
エジル(ドイツ)
イニエスタ(スペイン)
スネイデル(オランダ)

ミュラーも、良いし、インコムだとかガーナの両サイドハーフも良かった。ジェラードやランパードも個の力ではここに並んでしかるべし実力と活躍だった。
日本と戦った中ではロンメダールが日本戦以外ではすごかった。
忘れちゃいけないのがドノバン。
・・・だけどこの3方が出るともう反論出ないよな・・・。凄すぎたこの3人。

FW
フォルラン(ウルグアイ)
ビジャ(スペイン)




ギャン(ガーナ)と、スアレス(ウルグアイ)とロッベンとクローゼが入れられない・・・。
テベスも悪くなかったし、カバーニも、本田もパクチソンも、当然ルイスファビアーノも。

しかし今大会、誰が一番凄かったか?と言われればフォルランだと俺は思う。
シャブラニマイスターと呼んでも良いほどの完璧なボール扱い。素晴らしかった。



こうして見てみると、実際のところ新星ってのはドイツの若手衆ぐらいなものじゃなかっただろうか。
あとはクラブチームで既に中心選手でやってるような選手が多い。
とは言えシャビアロンソやロッベンやビジャみたいに国際舞台で良い思いをしなかった中堅どころが次々と活躍しているのは非常に面白い。

逆にナイキのCMで起用されたトップクラスのスター達(Cロナウド、メッシ、カンナバーロ、リベリ、ロナウジーニョ)が一様に活躍出来なかったのが印象的。

頑張る中堅にスポットライト、って意味では良い大会なんじゃないかと思う。
決勝では誰にスポットが当たるのか。
posted by Ando at 04:34| 東京 晴れ | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月08日

万年優勝候補がひとつ消える日

ドイツ0−1スペイン

W杯は短期決戦とは言え、大会を通して好調を維持する事がいかに難しいか。それを存分に味あわせてくれた試合だった。
大会前ならともかく、1、2試合前の出来でスペインがドイツに勝つとはどれだけの人が思っただろうか。

ドイツは立ち上がりから妙に憶病なプランで進め、スペインは恐らく持たされていたのだろうけど、結果的に数多くボールを触る事で徐々にらしさを増していった。
後半にドイツが反撃態勢に入ったが、そのころにはもう完全にスペインのサッカーになっていた。
今大会でようやく見る事が出来たスペインらしいサッカーだ。


ドイツはいつものオランダのようだった。
間違い無く、今大会で一番破壊力でインパクトを残したチームで、全試合を通して内容と結果を見たら最強チームといって問題ない。
だけど、その勢いをもたらした若さが、プランを僅かに狂わせたのかも知れない。
そして本物のオランダの方が堅実に生き残ってるのがまた皮肉な話だ。



それにしても決勝がオランダ−スペイン。

もしかして、大会前に何の情報も予想も無く「見たいカード」を選ぶとしたら迷い無く挙げるかも知れないカード。
と言うより欧州サッカー派の大半が、単純に見たいカードとして挙げそうなカードかも知れない。


大会前の予想は外れた。ドイツ・ブラジルは強さで言うと間違ってないと思うが。

そして強いと思うが予想から外した万年優勝候補の2チームが勝ち残り、四苦八苦しながらも徐々にらしさを取り戻してきた。


W杯における欧州サッカー史上最高の決勝カードを全開で楽しみたい。
本当に楽しみだ。
posted by Ando at 05:35| 東京 霧 | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月02日

日本代表に足りなかったもの

長かったようで短かった南アフリカW杯日本代表が終わった。

多くの選手が「もっとこのチームで試合がしたかった」「ここまでチームワークの良いチームはもう出来ないかも知れない」と言ってた通り、戦術や選手の質に勝る何か、の一端を存分に見せつけてくれたチームだった。

あんなに選手が走って叫んで泣いてるチームなんて初めて観た。素晴らしいチームだった。


結果的にベスト16。それも2002年とは違いアウェー開催でのベスト16。これには非常に価値がある。これは素直に岡田監督に頭を下げたい気持ちだ。

もし仮にもっと良いチームを作ったところでグループリーグを突破できたかどうかは判らないだろうし、選手たちがここまで悔しさを感じたか判らないだろうから。過程はどうあれ、合格ラインと言われる結果を出した事については素直に評価したいなと思う。俺が何様かはさて置いて。

そして何よりも本田がスターになれたのは大きいと思っている。言動だけじゃなく、攻撃的意識、献身性、そしてフィジカルの重要性を身を以て説いてくれた彼がスターになる事は、間違い無く日本の未来に好影響を及ぼす。

みんながカズに憧れてシザースを連発したように、中田に憧れてスルーパスを通したように、俊輔に憧れてFKを練習したように。本田はFKも得点もスルーパスも、クライフターンまでやってしまった。過去のスター達の良い面を継承しつつ何よりも目的意識の大切さを示した。これは素晴らしい事だと思っている。



さて、日本の戦い方に目を移す。

試合内容は若干つまらないと言われがちなサッカーではあったけど、日本の場合、攻撃に重きを置く=守備をおろそかにするとなりがちなのでこれで良いような気がした。やはり守備が全ての礎になるのは今大会の勝ち抜けたチームを観ていても明らかだ。

DFラインは集中力、高さ、スタミナどれをとっても文句のつけようのない出来だった。

失点も結局スナイデルのミドルと疑惑のPKのみ。川島の好守もあったが、しっかりとやられての失点は最後まで観られなかった。


とは言え日本には圧倒的に攻撃力が足りなかった。

仕掛ける事をしなかったパラグアイ戦を咎める声は多いが、攻撃力が無いのにカウンター主体のチーム相手に仕掛ける事は相当なリスクを伴う。

守備に人数をかけてカウンターのリスクを抑えながら、本田が敵だらけの中に入ってしっかりとキープする事をアテにした、攻撃に関しては極めて本田に依存しきった戦い方をするしかなかった。

それでも形が出来ただけ儲けもので、そのキッカケになったあの親善試合イングランド戦は本当にラッキーだった。結局あの試合の問題点を洗い出し、そこに岡田監督のギャンブルを加えて形にしたのが本番だった。

ギャンブルに勝った事。これこそが岡田監督の唯一の功績だ。

自分のここ2年半の采配を完全否定して、ポジション経験の無い選手を軸にして1からチームを作り直すと言う大博打。恐らく最初の狙いは本田のゼロトップだったんだろうけど、松井がサイドとしての役割に終始した事、遠藤・長谷部が守備に追われた事、大久保が連動せずミドルを連発した事、そして結局は本田がCFとして覚醒を始めたため、殆ど普通の1トップだった。曲がりなりにも18個もプロチームがある国が本来取るべき方法ではない。

1ヶ月前に誰が本田がセンターフォワードとして覚醒して、カメルーン、デンマーク、オランダ、パラグアイとの4試合中3試合でマンオブザマッチに輝くなんて想像しただろうか。

これはもう完全に本田個人の功績でしかない。これは流石に平山でも前田でも柳沢でも、また本人にもう一度やれと言われても確実じゃないだろう。

これこそが次への課題。

守備は良かったが攻撃は未だ運頼みだと言う事。

時折良いパス回しはあったが、あれを如何に狙って続けられるか。その為に今後は守備ベースを生かして何処まで攻撃にシフト出来るかが課題ではあるが、アンカーを除けて同じ安定感を維持し続けるのは難しいかも知れない。

例えばユーロではスペインの絶対的なアンカーとして存在したセナを排除し、逆に攻撃の安定感まで失ってしまっている。チームと言うのは相対的で実に絶妙なバランスで成り立っているのが良く判る出来事だった。

専門職は古い戦術として世界的に排除傾向にあるが、やはり要所には必要だろうし、役割を全うする事に関しては長けている日本には専門職と言いうのは向いている。

だから全てをモダンにシフトするのではなく、モダンなシステムの何が有効なのかを理解し、日本にあったシステムに落とし込めば良いんじゃないかと思っている。

そういう意味では戦術オタクよりも合理主義な監督が向いているのかも知れない。ヒディンクやモウリーニョみたいなのが。

ところで、日本を安定させたのはアンカーシステムだと言うのは間違いないが、パラグアイ戦でアンカーの阿部を交代した後に極端にバランスが崩れたかと言うとそうではなかった。

あのアンカーシステムは後ろは任せられると言う攻撃意識の芽生えのキッカケに過ぎなかったのかも知れない。攻撃に人数を割きつつ守備意識を怠らないなんて真似も出来る可能性はある。

だとすればこれは日本人の技術的問題ではなく意識の問題だ。

守備に追われて攻撃出来ない、ではなく、リスクを感じても攻撃する意識を持つ。これは中田も言ってた事だ。

良く守るのは当たり前、良く守ってその上で攻撃にも転じる。更に言うと守備は守るだけではなく攻撃の起点だと言う事を理解して守る。

岡田ジャパンのコンセプトに、「キープ時間を長くして相手の攻撃機会をへらす」と言うものがあったが、そんな消極的なものではなく、相手に脅威とより多くの得点を生むための攻撃の起点。

オシムが狙っていたのは多分この辺りで、DFラインにパス能力の高い選手を配置していた。

つまりオシムは出来ない事は無い、と踏んでいた訳だ。


日本に何が足りないか。

それは役割だけでなく、サッカー全体に対する意識。攻守の意識、プレッシャーやリスクを負う場面での勝負する意識。

本田が「若い奴は海外に行くべきだ」と言ったのは確かにそう。

長谷部が「Jを観てくれ」と言ったのも同様だろう。

苦境に立ち、批判にさらされ、ギリギリで勝負してはじめて今求められている事以上のものを意識できる。W杯だけでは気付いた時に大会が終わってしまう。そしてまた4年間が流れてしまう。

だからこそ普段からその環境に晒されなくてはいけない。

そこで初めて「良く守れるチーム」から「強いチーム」へ進めるのだと思う。
posted by Ando at 18:15| 東京 雨 | TrackBack(0) | まいにち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月30日

4年後に続く

あー。

負けたねー。

悔しいねー。


次は4年後。
長いけど、悔しい思いをするほどの勝負が出来た事が大きい。
たらればは言い出せばキリないし、たられば完全適用すれば負け試合だろう。

それよりも、ガチでぶつかって見える世界との差。それを持って各々が所属チームに持ち帰り、また代表への力になればとても大きな意味を持つ大会だったって事になる。
ユース世代が世界に出るようになって底上げされた。それがW杯ならどうなるか。今後の楽しみではある。パラグアイだってようやく乗り越えたベスト16の壁なんだし。

日本はタフだったし、クレバーだったし上手かった。
何より意識が高くてまとまったいいチームだったと思う。
後少し、固められた相手を崩す戦術がなかった。


PKは仕方ない
「PKを外す事ができるのはPKを蹴る勇気を持つものだけだ」
バッジォもそう言ってたな。


次は4年間、目標もってチームを作り上げて、もっと強い日本をみたい。

日本のワールドカップはようやくはじまった気がする。
posted by Ando at 03:01| 東京 雨 | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月25日

データと印象で見る日本代表

http://www.fifa.com/worldcup/statistics/teams/shotsposition.html

ここにFIFAのデータがある。
一番右の項目、shot on goal=枠内シュート率を見てみよう。


日本ダントツの1位、60%
2位のスロベニアが51%、3位イングランド、4位オランダは47%
しかもエリア外からのシュートはアルゼンチン、ミドルシューターを数多く擁するイングランド、オランダに匹敵する数字。
その上でダントツの枠内ショット率。
ここには枠に入ってくるだけで恐ろしい本田の無回転も含む訳だ。
当然外しまくりの大久保も入ってる訳だ。


これは他国からすれば恐ろしい・・・。


さて次は日本中が熱狂した本田の無回転FK



この無回転と言うのは野球で言うとナックルと同じ。
指でピッと弾かずに真ん中を押し出すことで、ボールが不規則に変化する。

ほんのりドライブ回転の掛かったほぼ無回転。
この少しだけ回転をかけるのが本田の特徴で、本人曰く「コントロールしやすい」との事らしい。

球速があって少し回転があると言うことで、前述の野球に例えると多分前田幸長のナックルのイメージかと思う。


それにしても揺れている。
特にGKの後ろからのアングルがよく判る。
(GKからみて)一瞬左に曲がったところでセーレンセンが左に動く。するとその瞬間に右に急に進路を変えるのが見てとれる。
慌ててセーレンセンは右に飛ぶが、重心が既に左に乗っているために大きく飛べず、このゴールになった。

ゴールを決めるには強烈なシュートも針の穴を通すコントロールでもなく、ほんの少しタイミングをずらすだけで良い。多くの点取り屋が実践してる事だけども、改めてそれを思い知らされるゴールだった。


しかし実際無回転FKのゴールはスローで見ないとそのすごさが判らない時がある。

が、本田にFKを決められたアンジのゴールキーパー、アバエフは
『前の2試合で本田がゴールしたとき、なんで簡単なボールをキーパーはミスしたのか理解出来なかった。みんな、本田のキックがすごかったんじゃなくて、キーパーのミスだっていってたよね。
でも、今度は自分が本田の新たな犠牲者になってしまった。たぶん、多くの人たちは、またキーパーのミスだって考えるだろう。 でも、それは間違いだ。
 フリーキックのボールはキャッチ出来る弾道にみえた。しかし、突然、横に軌道を変えた。だから、もはやキャッチすることが出来なかった。
教訓にするしかないね。少なくとも自分はこの日本人は危険なキックを持っているプレイヤーだという認識にかわったね。他のチームも油断しないほうがいいよ、たとえ、簡単なボールに見えても』

との発言をしているらしい。
日本では川口が「あれは取れない」との発言をしていた。
それぐらいゴールキーパーのメンタルに影響を与えるシュートで、つまりこれが、遠藤の2点目をアシストするわけだ。


勿論、このシュート自体非常にコントロールされた素晴らしいシュート。壁やキーパーのポジションが明らかに本田警戒に動くことで、遠藤は「ある程度のスピードとコースで壁を越えれば入ると思った」との発言をしている。
本田のFKが伏線になった訳だ。


この勝利で日本は勿論、選手個々の海外評価もかなり上がったとの噂がある。
本田のFKが2点目の伏線に留まらず、日本代表選手たちの海外移籍に向けての伏線になるなら素晴らしい事だ。
posted by Ando at 18:19| 東京 晴れ | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本勝利!!

94年はドーハの悲劇。崩れ落ちる中山を呆然と見つめ
98年は雑魚扱いしていたチームにすら蹴散らされ、世界との絶望的な差を知る。
02年は束の間の狂騒に酔いしれたが
06年にはそれが自国開催の幻に過ぎないことを思い知った。
史上最高世代が成すすべなくやられているのを見るだけだった。

もう暫く勝てないんじゃ無いかと思った。
それだけにこの勝利はとてつも無く大きい。

出会い頭でも勢いでもなく、初めて万全の準備をした強国に真っ向から戦って勝てたと言うのが大きい。


そして本田がヒーローになったのも個人的には嬉しい。
やはり我を通して、真っ向から戦って、結果を出す人間がヒーローでいい。世界の流れに則った選手が少年達の指標であるべきだ。
得点を取ること、我を持つ事、フィジカルの重要性。この3つを実践する選手が賞賛を得ることはとても重要。


本田のゴールが全て。それが伏線になった遠藤のFKも素晴らしかった。この辺りで随分とデンマークをどん底に突き落としただろう。
年1蹴れるか蹴れないかぐらいのFKを2人とも出してくるとは。

最初に勝負を仕掛けていたデンマークの攻撃は実に素晴らしかった。
こんなチームにどうやって勝つんだ?とか思うぐらいだったが、これがサッカーの恐ろしさで、流れの恐ろしさ。

守って、守って、とんでも無いFKを立て続けに飛ばしてくる日本と言うチームは、恐らく最悪に嫌な国だったろう。

もう少しこのチームを見てみたい。
posted by Ando at 07:22| 東京 晴れ | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月15日

勝利!!!

忘れられない試合がまた出来た。

戦術がなんだろうと選手が誰だろうと、本番で勝ってくれたらそれで良い。
それが息も詰まるような試合で、決めるべきやつが決めた。
とても贅沢な夜だった。

posted by Ando at 06:20| 東京 霧 | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月10日

ワールドカップ2010 各リーグ印象と予想

【グループA】
南アフリカ
メキシコ
ウルグアイ
フランス


●南アフリカ
開催国と言うアドバンテージを生かせるだけの戦力があるのかどうか。
マッカーシー、ピーナールなどのプレミアリーグ所属選手が何処まで活躍出来るかだが、実際のところ初出場の98年の方が気勢も良かった気がする。
不振を囲い、昨年秋に監督解任劇まで起こったほどだが、代わって就任したのが前任者でもあるパレイラ。
ナショナルチームの監督を数多く経験し、アメリカ大会ではブラジルを優勝に導いた、所謂W杯の勝ち味を知っている監督。短期決戦は殊の外監督が重要なだけに、意外と面白い要素かも知れない。

●メキシコ
日本がもっともお手本にするべき、とよく言われるチーム。
イングランド、オランダに手痛い敗戦をしたものの、ここ数大会のW杯での安定感は高い。
イングランドにはカウンターで沈められはしたが、ポゼッションでは大分圧倒していたようだし、中盤の能力は相変わらず高いはず。
「カニ挟み」で一躍草サッカーの人気者になったブランコは未だに現役。
ドスサントスは近年のメキシコでは最も才能のある選手扱いをされてる選手だが、いかんせん伸び悩み中。

●ウルグアイ
すっかり中堅国以下になってしまった過去の優勝国。
今回も結局プレーオフからの出場となった。
アトレティコで再び輝きを放ちだしたフォルランと、アヤックスで鬼のように点を取っているスアレスの2トップをはじめ、顔ぶれは充分にグループ突破を匂わせる。
で、勝てないのは組織力の欠如が原因か。
とは言え短期決戦だけに、どちらかのFWがはまればそれだけで面白い。2人ともそれだけの力はある。

●フランス
欧州予選もユーロも、ボロボロに弱ってしまったフランス代表。
しかし近年のフランスを見る限り、成績はほぼジダンの活躍に依存していた為、これが不振なのか、居るべきところに戻ったのか計りかねるところ。つまり今大会は、以前の第2勢力に戻るかどうか、フランスの今後を占う大会でもある。

惨敗に終わったユーロとの大きな違いは中盤の構成。
マケレレ、ビエイラと言う長くフランスの底を支えた選手を外し、グルキュフやリベリーと言う、新たな攻撃的才能を前面に押し出す布陣になった。
不安点は不振のアンリ。元々W杯への縁は薄い彼に代わる新星の登場が躍進の鍵になる。


■総評
シード国が開催国南アフリカという事もあり、かなり楽なグループになる事が予想されたが、最後の枠に飛び込んだのはフランス。北中米もメキシコが収まり、それなりに見所のあるグループになった。
このグループの本命は、98年や06年よりも戦力が落ちたとは言えやはりフランス。
欧州予選プレーオフの疑惑のゴールといい、まだ強烈な運が彼らにはある。
そして運が向けば躍進できるだけの才能も保持している。

対抗馬は横一線。
が、戦力的に下降線を辿るメキシコよりも、地の利以外に勝機を見出せない南アフリカよりも、戦力は充分にあるウルグアイに少し分があるとみた。

◎フランス
○ウルグアイ

【グループB】
アルゼンチン
ナイジェリア
韓国
ギリシャ

●アルゼンチン
攻撃陣・特にFWの陣容を見れば溜息が出るほどに素晴らしい。
情報を見渡すとメッシ(バルセロナ)、イグアイン(レアル・マドリード)がスタメンの有力候補と見られているらしいが、先日のチャンピオンズリーグ決勝で2ゴールを挙げたミリート、アトレティコのアグエロ、マンチェスター・ユナイテッドのテベス、2000年トヨタカップMVPのパレルモまでズラリと並ぶ陣容は、スタメン争いでさえ興味の対象になるほどにビッグネームが揃っている。
中盤はリケルメが落選したものの、底には昨年のトヨタカップで健在ぶりを見せつけたベロンにマスチェラーノ、DFにもサムエルやエインセが選ばれ、守備面でも問題ない。

ところが選手選考には一抹の不安がある。現在も依然好調が続くカンビアッソやガゴが選ばれなかった事、それにサネッティを外した事でサイドバックの本職が居なくなった事。センターバック4人を並べる4バックには批判が集まっている。勿論サイドもこなせるだろうが、サイドアタッカーが必要不可欠と言われる現代サッカーにおいてはとてもストロングポイントと言えるものではない。
ここ最近のアルゼンチンが中途半端なサイドアタックで軽いチームになっていた事を考えると、比重が中央に向くのは悪いことでは無いが。

それでも結局のところ、アルゼンチンの話はメッシに落ち着く。このチームの最大の懸念材料はメッシが代表ではまるで輝きを失ってしまう事。
ジダンやバッジォ、ロナウドがそうであったように、エースの活躍は必要不可欠になる。
メッシが輝かない限り、アルゼンチンに栄光は無い。
マラドーナが求められる事はただ一点、メッシをもっと生かせ、だ。


●ナイジェリア
かつてはアフリカンサッカーの代名詞のようなプレーが続出したスーパーイーグルスも、ここ数年陰りが見えている。
世界最速の触れ込みで一躍名を馳せたマルティンスも伸び悩み、現在ビッグクラブに所属するのはミケルのみと言うのは何とも寂しい。未だにカヌが召集される辺りにも層の薄さを感じさせるし、W杯で2敗を喫している相性の悪いアルゼンチンと同居と言うのも不安材料。
それでも相変わらず身体能力に優れた選手がズラリと並んでいるようだし、必ず新星が飛び出すのがアフリカ代表チームの特徴。ノーマークである方が恐ろしいのがアフリカ。またしても驚きの旋風を巻き起こせるか。


●韓国
日本よりはマシだったとは言え、W杯予選は不振、東アジア選手権では中国に3−0で負けるなど、チーム状態はずっと悪かった。が、ここに来て親善試合を連勝するなど調子をあげてきている。
日本戦ではフィジカルやチームの完成度が世界と戦えるだけの準備がされている事を証明した。
2002年、大ブレイクし、今やアジア最高峰まで上り詰めたパク・チソンをはじめ、タレントが前線に揃っているのも心強いし、何よりも自分達のサッカーの方向性への自信が伺える。
全体的に調子の悪いチームが揃うこのグループ、地元開催だった2002年を除くと、今回が今までで一番のチャンスである事は間違いない。


●ギリシャ
親善試合ではセネガルに負け、北朝鮮に2失点を喰らうなど、このところはかつてのユーロで見せた堅守の片鱗は見られない。
しかしユーロ以前から続くレーハーゲル体制は、あの頃よりも熟成された組織力を手に入れているし、欧州予選得点王のゲカスと言う絶対的エースが居るのも大きい。熟練されたカウンターに得点王と言う、最高の組み合わせがある以上、タレント以上の結果を残せる可能性を充分に感じさせてくれる。
狙い撃ちで見事ユーロを勝ち取ったように、今大会も本番に照準を合わせているのならば、事前の成績は当てにはならない。
再びダークホースになるか。


■総評
アルゼンチンは監督がマラドーナとは言え、流石にこのメンバーで予選落ちは無いだろう。
守備よりも攻撃のチームが多いので、ゴールショーも見られるかも知れない。
2番手はグループA同様横一戦。
能力的に極端な差は感じないが、堅守速攻型のギリシャにとって、前掛かりに攻めてくる攻撃型のナイジェリア、韓国は相性が良いと言える。
ミケルやパクチソンがギリシャの堅守を崩せないようであれば、ギリシャのカウンターの餌食になる可能性は高い。
相性の点で考えると

◎アルゼンチン
○ギリシャ


【グループC】
イングランド
アメリカ
アルジェリア
スロベニア

●イングランド
選手の顔触れだけで決めるなら、優勝候補の一角に居るのは間違いない。
また、欧州予選・親善試合ともに高い得点力を誇っており、不安要素なしにも見える。
が、チーム状態はあまり良いとは言えないようで、対メキシコはポゼッションでは負け、
瀕死の日本も生き返らせるような試合展開だった。
元々、戦力の割に結果を出せない代表格のような国でもあり、触れ込みを額面通りには受取れない。
不倫や離婚など、選手たちのプライベートを揺るがすスキャンダルや、代表では決して良好と言えないジェラードとランパードのプレーの相性、それにFWルーニーの相方など、優勝候補らしからぬ穴も幾つか目に付く。

万全過ぎても得てして落とし穴が存在するが、チームの状態は決して良くはない。
ルーニーとジェラードの出来にかかっているような試合を繰り返しているようでは限界があるだろう。


●アメリカ
スポーツ大国は94年の初出場以後、サッカーでも順調に成長し続けている。
圧巻だったのは2009年FIFAコンフェデレーションズ・カップ。2008年欧州王者スペインを倒し、
王国ブラジルを後一歩のところまで追い詰めた。
この結果だけを見るなら充分に優勝を狙える位置にいるが、親善試合の結果は芳しくない。
カウンターが嵌れば強いが、ハイポゼッションのパスサッカーを展開するチーム以外にはいまいち結果を出してないようなのが気掛かり。


●アルジェリア
アフリカのプレーオフを勝ち抜いてきた。
攻撃陣にはヨーロッパ各国でプレーする選手が揃うが、世界的に知名度を得た選手はいない。
アフリカとは言え、身体能力で押し切るチームではなくテクニックタイプのようで、W杯では苦戦するかも知れない。
親善試合もまるでいいところがない。このままではグループで落選の憂き目にあうだろう。


●スロベニア
こちらもプレーオフ組ではあるが、ユーロで旋風を巻き起こしたヒディンクのロシアを倒した事で注目を集めている。
2002年では中心選手だったザホビッチと監督との確執で一気に失速したが、それだけに今回は選手のメンタル面のケアもしている模様。
初戦がアルジェリアで、上手く勝ち点を拾えれば俄然トーナメント進出に向け士気があがるかも知れない。


■総評
もし最終戦のスロベニア−イングランドで、イングランドに勝ちが必要な状況だった時、スロベニアはかなり厄介にチームになっているハズ。逆に引き分けで大丈夫な場合はイングランドがほぼ勝ち抜けを決めるだろう。またアメリカにとっても、カウンターを苦手としそうなチームが居ない事は決して良い事ではない。
つまり初戦のイングランド−アメリカ戦がグループの行く末を占う。
流石にイングランドのグループ落ちは無いと思うが、今のチーム状態であれば決して安泰ではない。


◎イングランド
○アメリカ


【グループD】
ドイツ
オーストラリア
セルビア
ガーナ

●ドイツ
新旧世代が上手く噛み合い、近年最強のチームが出来上がったかと思いきや、バラックの離脱。
これは非常に痛かったが、エジルの台頭により、かつての攻守両方の全てを担う役割ではなくなって居たのが救い。
代役には成長著しいケディラが据えられそうだ。
また、クロース、ミュラーなど若手の台頭も目覚しく、ドイツ代表選手のイメージが一新される可能性があるほどに下からの突き上げが強い。これらが上手く嵌ればドイツ黄金時代の到来も有り得ない話じゃない。
不安要素はFWの人選。クローゼが絶不調に陥っているため、エース不在のチーム状況になっている。本番に強いクローゼの復調も含め、優勝を狙うだけの人材はいるだけに、レーブ監督がどのような選択をするのかが鍵になる。


●オーストラリア
長身ポストプレーヤー、サイドアタッカー、得点力のある2列目と、見事に噛み合った人材なので、戦い方がハッキリしているのが強みでもある。相手に合わせてキッチリ守ろうとするチームも無いため、凡そその戦い方を通す事が出来そうだ。
問題はレギュラー陣の殆どが30代。高地で行われるタフな連戦に何処まで耐えられるか。


●セルビア
親善試合では2軍3軍と言われた日本戦で、ベストに近いメンバーを圧倒するなど層の厚さを見せ付けた。
実績に関係なく好成績を収めてくる旧ユーゴだが、スタンコビッチ、クラシッチ、ジギッチなど個の力がしっかりしたタレントも多い。身長170センチ台がほぼ居ない超大型チーム、高さを生かした肉弾戦が強そうなこのグループにおいても、高さでは文字通り頭ひとつ抜けている。


●ガーナ
アフリカ大会に相応しい、大旋風を起こしうるアフリカの国だったが、エッシェンの離脱はあまりに大きい。

アフリカの国々にも世界的なタレントが生まれるようになったが、ガーナにはエッシェンだけでなくムンタリもアッピアーもいる。アフリカ旋風バブルも終わった中、全大会唯一決勝トーナメントに出場しただけでなく、その主力メンバーが老朽化しないままに残っているのも大きい。
体力にモノを言わせた典型的アフリカンチームではなく、戦術的な好チームのはずだが、返す返すもエッシェンがいないのが痛い。


■総評
平均値の高さではもしかして最も高いグループかも知れない。
高さ・強さのオーストラリア・セルビアに、強さ・運動量のドイツ・ガーナと言う図式か。
アジアでは無敵のオーストラリアも、この中に入れば流石に一枚落ちる印象。
順当にいけばドイツは確定だが、グループリーグに限ればセルビア・ガーナと大差は無い。
何処が勝ち抜けても全くおかしくはないが、やはり一番抜けてはいけない人が抜けたガーナが少し落ちるのかも知れない。

またドイツとガーナの因縁が面白い。
バラックを怪我させたガーナ代表ボアテングは、ドイツ代表としてU20出場経験があり物議を醸したが、無事ガーナ代表に選出。また弟のジェローム・ボアテングはドイツ代表に入っている。
エッシェン、バラックと言う、共に心臓を欠いた一戦が見もの。


◎ドイツ
○セルビア


【グループE】
オランダ
デンマーク
日本
カメルーン


●オランダ
タレント豊富、攻撃力抜群、優勝候補。お決まりの言葉が並ぶ万年優勝候補。
取り分けFW、2列目の破壊力は尋常じゃなく、穴があるどころかスピード、パワー、スタミナ、技術を世界トップクラスで保持しているタレントがズラリと並ぶ。
守備陣は攻撃陣に比べると一枚落ちるのもオランダらしいが、往年のオランダに比べても更に一枚落ちるのが気掛かり。

お決まりの内紛だが、前回大会のファンバステンが腐心した成果が出たのかこの所鳴りを潜めつつある。
怪我から無事復活したファンペルシーの「カイト外し」発言もファンマルバイク監督が意に介さなかったからか、波風を起こさないままここまで来た。
勢いにさえ乗れば、とんでもない破壊力を発揮するはず。


●デンマーク
2002年、オルセン体制で作られたチームは完璧な組織力だったが、ただ一点、FWサンドの年齢による衰えと不調により、多くのサイドアタックが不発に終わった。
今大会はベントナーが絶好調なのが心強い。
ベテランをベンチに追いやる筈だった若手が伸び悩み、攻撃の主力は2002年からほぼ変わらないままだが、デンマークの長所は分厚い攻撃を繰り返すサイドアタック。若い勢いよりも高い戦術理解・連携の方が力を発揮する。
スウェーデン、ポルトガルが居た欧州予選死のグループを安定した力で首位通過したのは偶然ではない。
不安視される左サイドバックなどの守備に綻びが見えなければ上位躍進も狙えるチーム。


●日本
参加するのもおこがましいと思われたが、イングランド戦で何とか出場する資格は得られた印象。このチームに限って言えば、中村俊輔が出場するかどうかがまず一番のポイントになる。
出場すればたちどころに機能不全を起こし、チームは崩壊する。
比較的サイドの守備を苦手とする上に、このグループはサイドアタックを得意とするチームが多い。
普通に考えれば突破確率は限りなくゼロに近いが、分が悪い時の方が力を発揮するチームでもある。
奇跡の起こる確率は決してゼロではない。


●カメルーン
ルグエンの元で見事に復活を遂げた。
エトオやウェボを中心に完全に攻撃寄りのチームで、アフリカネーションズカップでも完全に守備が崩壊していた。建て直しが急務ではあるが、このところの親善試合では最小失点に抑えている。
守備の要はソング。彼の出来如何が「不屈のライオン」の浮沈を左右する。


■総評
サイドアタックが売りなのにサイドの守備が弱いと言うノーガードの殴りあいのようなチームがズラリと並ぶ。
このリーグから得点王が出るかも知れない。

やはり日本が圧倒的に不利ではある。
可能性があるとすればやはりカメルーン戦。ここで勝利をもぎ取れないようでは突破は到底難しい。

突破の最有力は「予選番長」オランダ。
チームの状態が良いようであれば悲願の優勝も見えてくる。
デンマークとの一戦は、個を重視したサイド攻撃と、組織重視のサイド攻撃の対決が見られる。大会屈指の好ゲームになるか、お互いを潰しあう世紀の凡戦になるかは判らないが、このリーグの主導権を巡る争いになる事は確かだ。

個人的には最も好きな2国同士の戦い。デンマークが面白いことをしてくれるんじゃないかと期待している。


◎デンマーク
○オランダ

【グループF】
イタリア
パラグアイ
ニュージーランド
スロバキア


●イタリア
2006年のイタリアは強かったが、4年前の時点で既に若さが無いと言われていたにも関わらず、その後も革新的な選手選考は断行されなかった。
そして攻撃の要がゴッソリと引退、残る中心選手も軒並み高齢化している。
好材料もある。守備陣は若手起用が功を奏し、それなりに世代交代が上手く行われた事。
そして、イタリア自体がある程度の守備力さえあればしっかりと結果の出せるチームだと言う事。
イタリアは高い戦術理解に加え、このメンタリティこそが武器。
陣容だけでは測れない何かがある。


●パラグアイ
ここ最近、安定して南米の第三勢力になっているパラグアイは、タレントこそFWの方が多いが、やはり今回も守備のチームになっている。
攻撃陣には不安要素が付き纏う。エースのカバニャスは頭部を銃撃されて離脱。パラグアイのエースになるはずだったサンタクルスも一向にパフォーマンスが戻ってこない。
得点力アップが今大会のカギ。


●ニュージーランド
格下チームではある筈だが親善試合などで、意外とやる、と思われたこの国。
ラグビーの国だけあって、強烈な突進力を生かした徹底したカウンターがこの国の特徴。
加えてフォアリベロと言う、前目にリベロを置く戦術で、フラットなディフェンスラインと深めの守備とを併用しているらしい。
カウンターにみすみす嵌るような構成のチームが少ないリーグではあるが、数年前の大会でアフリカ勢がみせたようなフィジカルの恐ろしさを見せて欲しい。


●スロバキア
93年、チェコから分離して以来のはじめての大会。
かつてクロアチアがそうだったように、この手の歴史背景を持つ国はモチベーションのケタが違う。
加えて主力メンバーが20歳そこそこと、勢いで言えば大会でも指折り存在。
戦術は高い位置でボールを奪ってのショートカウンター。岡田ジャパンが理想とするひとつの形を提示する。
スタミナの消費をどのように補うか。
高地での戦いで、日本同様の問題点をどのように対処するか。
監督の手腕が問われる戦術でもある。


■総評
イタリアは恐らくグループリーグでも苦戦するだろうが、最後まで苦戦しつつ勝ちあがっていくのがこのチームの特徴。
全てのチームがカウンター主体の為、引き分け争いの中どれだけ勝ちを拾うかに掛かってくる。
本命はイタリアとして、対抗馬として面白いのがスロバキア。
引いて守りを固めるチームが多いので、カウンターは不発に終わりやすいが、スロバキアのショートカウンターならば高い位置からの分、能動的に動き易い。
加えて短期決戦だけに勢いも必要。
若くて初出場のスロバキアには、勢いに乗るだけの要素がある。


◎イタリア
○スロバキア


【グループG】
ブラジル
北朝鮮
コートジボワール
ポルトガル


●ブラジル
過去のブラジル代表に比べてメンバー的に強いか?と言われれば決してそんな事は無い。
が、近年で言うと94年がそうだったように、要所要所に要となるべき選手が並び、極めて安定したチームである事が予想される。
その安定感をもたらしたのは奇しくも94年のキャプテンだったドゥンガ監督。選手時代でさえ時にはチームメイトの反感を買ってまで勝利のメンタリティを植えつけた男が監督になって植えつけない訳がない。
主な戦術はカウンター。高い守備力もそうだが、この戦術を成立させるのはカカ。世界で最もカウンターを得意とするMFと、決定力の高いFWが少人数で破壊力抜群のカウンターを可能にする。
ブラジル史上最高のリアリスト監督が作り上げた勝つためのチーム。アジアに続きアフリカも制するか。


●北朝鮮
徹底した守備とカウンター、加えて強力なFWを擁する。
親善時代ではメキシコ、パラグアイと接戦を演じ、ギリシャと引き分け、このリーグでなければ充分に期待の出来るチームに仕上がった。問題はこのリーグである事。完璧にプレーしたとしても尚、突破の可能性は高くない。


●コートジボワール
ドログバは何とかW杯に出る事は出来るようだが、万全の出来で挑めなかったのはかなり痛い。
それでも攻撃陣に関しては、アフリカで、の括りがなくても随一の破壊力を誇る。アフリカらしいスピード・パワー・テクニックを兼備した選手はスタメンだけでなく控えにも及ぶ。
しかし懸念はドログバの怪我。
圧倒的な攻撃力も、ドログバと言う確固たる軸があってこその事。
メンタル面では不安の多いアフリカ勢だけに、軸が綻ぶと一気に崩れる可能性はある。


●ポルトガル
今やサッカー界トップのスターとなったクリスティアーノ・ロナウドがいるが、このチームのいつもの課題はセンターフォワード。
前大会でも活躍したシモン、かつての黄金世代のエース、フィーゴがそうだったように、サイドアタッカーの才能には事欠かないが、CFにはいつだって事欠く。
欧州予選でプレーオフに行くまで苦戦したように、前回大会ほどの勢いは今は無い。クリスティアーノ・ロナウドが得点力まで解消できる存在になれるか、それに全てがかかっている。


■総評
ライバル達が不安要素を持つ中、ブラジルの一人旅も充分に考えられる。
それほどに今大会のブラジルは強いとみた。
2位争いは熾烈。
ポルトガルの得点力は解消されているか、
ドログバの穴はドゥンビアで埋まるか。
それが解消されなかった時、北朝鮮にも僅かな光は見える。
替えの豊富さで若干コートジボワールに利があるか。


◎ブラジル
○コートジボワール


【グループH】
スペイン
スイス
ホンジュラス
チリ

●スペイン
漸く、無敵艦隊の名に相応しいチームになって2年間、依然戦力を維持している。
監督交代があったにも関わらず、ここまでスムーズに戦力増強が行われてると言う事は、国としてのアイデンティティが確立しつつあると言う事だろう。
究極レベルにまでポゼッションを高められるのは、欧州レベルで見ても近年稀に見るハイレベルな中盤の構成。
中盤の底をセナ1枚で守るユーロ2008からオーソドックスな4−4−2を中心にしたものの、パスワークは変わらず、更に安定した守備力まで手に入れた。
安定した守備に加え、前線には今大会最強の2トップが無事に大会まで漕ぎ着けた今大会のスペインに、穴らしい穴は全くもって見つからない。


●スイス
前回大会は本拠地で迎えるユーロに備えた若手メンバーで挑み、見事無失点のまま決勝トーナメントに歩を進めた。
ユーロこそ振るわなかったが、チームはそのままの路線で育成され、欧州予選は見事首位通過。チームの方向性に誤りはない事が証明された。
特徴はハイプレスからの速攻と、欧州の中堅チームらしい戦術を取る。


●ホンジュラス
苦戦を強いられる事は間違い無い。
それでも予選見せた得点力には面白味はある。
監督自ら格下と言う事は認めているが、開き直って攻撃体勢を取れるチームは何かを起こす可能性はある。


●チリ
名将ビエルサが3年の歳月をかけて作り上げた超攻撃的チームは、南米予選を2位通過。Za-Saコンビ以降下降線を辿るかと思われたチリを復活させた。
システマチックな超攻撃布陣と言う、南米では珍しいスタイルだが、2002年、アルゼンチンを率いてスウェーデンに跳ね返されたように、対欧州の守備に通じるかが鍵。


■総評
超攻撃的なチームがずらりと並ぶ中、堅守速攻のスイスが異彩を放つ。相手の動きに合わせ高い位置からプレスをかけまくるスイスには恐らく相性の良いグループだろうが、スペインの中盤はそれを掻い潜れそうな気もする。
あくまでリアクションサッカーを掲げるスイスが、初戦に星を落とした時、冷静に次戦以降対処できるか。
超攻撃的サイドアタックのチリ対ハイプレスリアクションサッカーのスイス。
正反対のサッカーの2位争いは注目。


◎スペイン
○スイス
posted by Ando at 03:10| 東京 曇り | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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